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知的障がい児・者の音楽活動の支援と、保護者を対象とした療育支援、及び音楽の効用についての学術研究

アゴラ音楽クラブは、身体あるいは知的に障がいを持つ人たちに音楽を学ぶ機会や演奏活動に参加する機会を提供し,それによってより豊かな余暇活動さらには社会参加の機会を広げることをめざしています.そのほか音楽レクリェーションやワークショップの企画、教材の開発やボランティアの育成、保護者を対象とした療育講座を開催するほか、音楽が障害改善にもたらす効果について専門家や研究機関と連携して学術研究を行います.

登録日 2012/08/24
活動地 県内全域

障がい児・者の音楽指導

障がいを持つ人は、音楽が好きで楽器の演奏を習いたいと思っても一般の音楽教室にはなじみにくいことがあるものです。アゴラ音楽クラブでは障がい者の指導経験が豊富な講師と連携し、障がい者それぞれのニーズに合った音楽レッスンの場をコーディネイトします。
ところで、保護者の皆さんがよく言われるのは、音楽が好きなので習わせてあげたいけれどどんな楽器が合っているのかわからない、ということです。習い始めてもお子さんがその楽器に馴染めなかったらどうしよう、と二の足を踏まれている方も多くいらっしゃると思います。アゴラ音楽クラブにはピアノ、マリンバ、ヴァイオリン、和太鼓、ダンス、音楽療法のコースがありますが、まず音楽療法コースでしばらくの間いろいろな楽器に触れてみて、それぞれのお子さんにふさわしい楽器やレッスンの方法を検討することも可能です。
なお、和太鼓やダンスはグループ活動で、保護者の方の参加もできますので、メンバー同士の交流のみならず保護者同士、親子同士の交流の場にもなります。
また、アゴラ音楽クラブでは受講者の皆さんの発表の場として年1回コンサートを企画いたします。

地域社会との音楽を介した交流

アゴラ音楽クラブは、これまで奈良県内の小・中学校、特別支援学校での多くの行事に出演(和太鼓チーム、ピアノ、マリンバ、合奏など)しています。そして知的障がい者の音楽活動の成果を直接見て頂くことで、生徒や保護者の方々、また先生方の障がい者に対する認識を変革するきっかけを作ってきました。
2004年、2005年には自治体主催の青少年の集い等に出演、一般の参加者とともにイベントを盛り上げました。また2006年全国障害者問題研究会第40回全国大会での演奏は全国からの大勢の参加者に感動を与えると同時にメンバーにとって大きな自信を得る結果となりました。その他、県内各地の障がい者授産施設での演奏・交流会では、障がい児・者を持つ保護者に対し、子どもたちの生きがいにつながる余暇活動の一つの可能性を提示しています。
さらに近隣の自治会主催のイベント(盆踊り、ふれあいまつりなど)では和太鼓演奏を通して地域の人々に聴いていただき、賞賛を受けることで、メンバー自身の自己肯定感を向上させ、さらに上手くなりたいという向上心や積極的な退陣コミュニケーションを促し、社会参加の能力をつけるきっかけにもなっています。以前は人前に出ようとしなかった人が、和太鼓活動を始めてからすすんで対面販売の仕事に参加するようになったという報告も受けました。

音楽の効用に関する学術研究

アゴラ音楽クラブの大きな特徴は,学術研究を目的・事業に含んでいることです。音楽の療法的効用に関するわが国の学術研究はまだ進んでいるとは言えない状況です。本法人では音楽活動が障害改善にもたらす効果その他について専門家や,奈良先端大学院大学などの研究機関と連携して学術研究を行い,その成果を障がい者の活動にフィードバックしてゆきます。
具体的には,本法人に参加している障害者の演奏練習中の,身体運動情報や音情報を長期的に記録していきます。得られたデータを解析することにより,個人個人の演奏能力が発達していく様子を定量的に把握することができるだけでなく、小さな社会における集団の相互作用などの科学的理解も進むことが期待できます。さらに、これらの研究成果に基づいてより良い音楽療法を開発することも可能になると期待されます。